要約筆記で難聴がある方をサポートいたします
要約筆記をご存知ですか?
要約筆記は手話通訳と同じように、意思の疎通が難しい人たちへの福祉サービスとして提供され、聴覚障害者や難聴者に対して、話の内容を要約し文字で伝える通訳方法です。
筆談のように話の内容をそのまま全て書いて伝えるのではなく、話し手の言いたい内容を分かりやすく、文字で伝えます。
①速く:できる限り話のスピードに追いつく
②正しく:正確な文字で入力(記入)する
③読みやすく:わかりやすい表現を用いる
この3つの原則を意識し、必要のない言葉をそぎ落としたり、置換する技術を使います。
きっかけは、加齢性難聴のご利用者様とのご縁
開業後、加齢性難聴のある利用者様が診察室同行をご依頼してくださいました。
筆談でやりとりをしましたが、本当にこの方法で良かったのか振り返りました。
その後も加齢性難聴のあるご利用者様とのご縁があり、情報保障の必要性を強く感じました。
難聴のある方に要約筆記で医療従事者や第3者との懸け橋をします
現在も難聴のあるご利用者様の病状説明、インフォームドコンセントなどの診察室同行をしています。
聞こえにくさからコミュニケーションに齟齬(そご)が生じ、ストレスを抱えていた方も、医師が話す内容が理解できれば、ご本人が納得して判断ができます。
要約筆記の技術で簡潔に現状や選択肢をお伝えすることで、ご本人が望む選択ができ「付き添ってもらって良かった。」と喜ばれています。
病院の同行だけなく、外出の付き添いでも要約筆記を通じて、第3者とのコミュニケーションの楽しさを体感していただいています。
今後も要約筆記の講座で学んだことを活かし、お役に立ちたいと思っています。
※加齢性難聴とは?
加齢とともに聴力(耳の聴こえ)が低下していくことです。
WHOの基準では、75歳以上の3人に1人が加齢性難聴に該当していると推定されています。
加齢性難聴を放っておくと、周りの会話にうまく参加できなかったり、コミュニーケションを取ることが難しくなり、認知症の原因になることがあります。
聞こえにくさを感じた場合、難聴に詳しい耳鼻科を受診することお勧めいたします。
また、補聴器をする場合もお店を選ぶ目安がありますので、お気軽にお問い合わせください。
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