認知症の方の通院付き添いサポートをしました
認知症の方の通院付き添いサポートをしました
90代女性(認知症)の通院付き添いサポートのご依頼があり、70代のご家族様と一緒に通院のサポートをさせていただきました。
「認知症」ってよく耳にするけど、どんな病気なの?
「認知症」とは、様々な脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、65歳以上の認知症患者数は(各年齢の認知症有病率が一定の場合)、2025年には約675万人(有病率18.5%)と5.4人に1人程度が認知症になると予測されています。
参考までに認知症の4種類をご紹介します。
アルツハイマー型認知症 ※最も多いといわれている
|
長い年月をかけて脳に、アミロイドβ、リン酸化タウという タンパク質が蓄積され、脳内での病変を引き起こし認知症 をきたすと考えられています。 記憶障害(もの忘れ)から始まることが多いです。 失語(音として聞こえていても話がわかりにくい、 物の名前がわかないなど)、失認(視力は問題ないのに、 目で見えた情報を形として把握し難い)、失行(手足の 動きは問題ないのに、今までできていた動作を行えない) などが目立つこともあります。 |
血管性認知症 |
脳梗塞や脳出血といった脳血管障害により、一部の神経細 胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり認知症をきたします。 脳血管障害を起こした場所により症状は異なりますが、 麻痺などの体の症状を伴うことが少なくありません。 |
レビー小体型認知症 |
脳にαシヌクレインというタンパク質が蓄積され、認知症を きたすと考えられています。 記憶障害などの認知機能障害が変動しやすく、幻視(実際 にはないものが見える)や転びやすい、歩きにくいなどの パーキンソン様の症状、睡眠中に夢を見て、叫んだりする などの症状を伴うことがあります。 どの症状が先に出てくるかはそれぞれです。 |
前頭側頭型認知症 |
脳の前頭葉と側頭葉が病気の中心として進行します。 同じ行動パターンを繰り返したり、周囲の刺激に反応して しまうなどの行動の変化が目立つ「行動障害型」と言葉の 障害が目立つ「言語障害型」があります。 |
通院付き添いサポートは、ご本人・ご家族様のご負担を軽減します
付き添いされるご家族様は70代の方ですが、「最近は症状が進み、今までのように意思疎通ができなくなったこともあり、診察までの待ち時間や検査のサポートをお願いしたい」ということでした。
認知症の人は理解力が落ちているものの、感情面はとても繊細なので声のかけ方や、ボディータッチにも配慮が必要です。待ち時間はお話をしたり、タッチケアをして過ごしました。
息子さんからは「家族では対応が難しいこともありましたが、来ていただくことで、おだやかに受診ができて助かりました。」と言っていただけました。
リリーフ広島では、認知症の方の通院サポートや診察室付き添いサポートの他にも、生活をより豊かにするための暮らしのサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
次の記事へ
高齢者施設入所中の方に看護師が買い物代行をします »